―瑞樹Side― ハルからのメールを見てビックリした。 【助けて!今、○○駅前の大通りを市民病院の方に歩いてる】 と、書いてあった。 ハルの姿を見つけた時、知らない男がハルの手を握っていた。 誰なんだよ……。 何があったんだよ……。 ハルを抱きしめた時、体が震えていた。 年末の夜の駅前。 人通りが多い。 こんなとこを誰かに見られたら……。 しかも目の前の男は諦めが悪い。 ハルを車に乗せて、男と公園で話すことにした。 幸い公園には誰もいなかった。