【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―




しばらくして車に戻って来た先生の顔を見てビックリした。


口の端が切れて血が流れてる。



「先生……口から血が……」



私が目を見開いたまま言うと、先生は笑って手で血を拭った。



「殴られたのなんて何年振りかなぁ?」



先生はクスッと笑った。


殴られたって……彼に?


私のせいで……また、私のせいで先生が……。


先生の綺麗な顔に傷が……。



「ハル?」


「ん?」


「もう大丈夫だからな」



先生が私の頭を優しく撫でてくれた。


ポタポタ落ちる涙。


私は鞄からハンカチを出して、先生の口に当てた。



「いてっ!」



顔を歪ませる先生。



「先生……。ゴメン、なさい……ゴメン……なさい……」



私は泣きながら先生に謝った。