【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―





「ハルは否定してるけど?」



先生の視線が彼に向けられた。



「はぁ?ふざけんなよ!じゃー何で飲み会に来たんだよ?男探しに来たんだろ?」



違う……。


私は首を激しく左右に振った。



「そんなヤツよりさぁ……。俺にしとけって!なっ?」



彼は私の腕を掴んだ。



「やめて!」



私は必死に先生にしがみつく。


先生もさっきより強く抱きしめてくれた。



「彼女、イヤがってんだろ?やめろよ」



それでも手を離さない彼。


年末の夜。


人通りが多い。


私たちのことをチラチラ見て行く人もいる。



「君、大学生?」



先生が彼に聞いた。



「そうだけど?」


「こんなとこ知り合いに見られたらマズイだろ?特に女の子とかに」



先生がそう言うとニヤリと笑った。


彼の表情も曇る。



「場所を移し話そうか?」



先生がそう言うと、彼は「あぁ」と言った。