【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―




先生が駆け寄って来て、私を抱きしめてくれた。



「先生……」



涙で先生の顔が歪んで見える。


溜まった涙がポロポロとこぼれだした。



「ハル……」



先生は笑顔で私の髪を撫でてくれた。



「あんた誰?」



先生が彼を見上げる。



「ハルの彼氏だけど?」



さっきとは違って冷たい表情の先生。


そして私を抱きしめたまま、ゆっくり立ち上がった。



「はぁ?彼氏?さっき彼氏いねぇって言ってたじゃん」


「そうなのか?」



先生は私を見た。


私は首を左右に振った。


いないなんて言ってない。


言おうと思ったら先生が来てくれたから言えなかっただけ。