【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―





「どうして?他に好きな人いるの?」



彼は立ち止まると、そう言って私の顔を見た。


好きな人はいる。


彼氏もいる。


そう彼に伝えたい。


ハッキリ言ってやりたい。


でも恐怖で何も答えれない自分がいた。


このまま何も言わないと勘違いされてしまう。



「………あの!」


「ん?」



優しい顔で私を見る彼。



「私………」



彼に彼氏がいることを伝えようとした時――。



「ハル!」



と、目の前に先生が現れた。


先生………。


やっと来てくれた。


私は安心感から彼に手を握られたまま、アスファルトの上にペタンと座り込んでしまった。