携帯を開いた。
先生からだ!
私は先生からのメールを読んで、メールの返信をした。
携帯を鞄に入れて、タバコを吸ってる彼の方へ行った。
「ゴメンなさい」
「メール、誰からだったの?」
「お母さんから」
私は嘘をついた。
「そっか」
彼はそう言うと、また私の手を握った。
「行こ?」
「うん…」
私たちはまた歩き出した。
「ハルちゃんって可愛いよね」
さっきとは違う優しい態度。
顔は笑顔だった。
「そんなことないです……」
「いや、可愛いよ。俺、ハルちゃんのこと好きになっちゃった」
「えっ?」
私は彼の顔を見た。
「俺たち、付き合わない?」
私は首を左右に振った。
私には先生がいるから……。
先生以外の男性と付き合うなんて考えられないよ。



