「優?アユ?私……帰る」


「えっ?何で?」



そう言ってきたのは優。


何でって……。



「男の子が一緒なんて聞いてない」


「言わなかったのは謝る。ゴメン……。でもただの飲み会だから。ねっ?」



優がそう言うと、脱いだブーツを履こうとした私の手を引っ張って個室に入った。


ちょっ!ちょっと!


強引なんだから!


そして優は私を座らせた。


もう帰れない。


まぁ、ちょっといたら帰ればいいか。