夕方――。 俺は保健室に行った。 ドアを開けたと同時に咲哉がこっちを見た。 「瑞樹!」 何か今日はいつもと違う感じが……。 ちょっとテンション高くねぇか? 「こっちきて座れよ。コーヒーいれてやるからさ」 やっぱ、いつもと違う。 いつもなら「瑞樹かよ…」って、めんどくさそうに言うのに。 明日、大雪にならなきゃいいけど。 俺は咲哉の机の脇にある椅子に座った。 座ったと同時にマグカップを持った咲哉が戻ってきた。