ネクタイを先生の胸の前に持って行く。
紺色のチェックの柄。
何か高校生みたい。
思わず笑い声が出た。
「何笑ってんだよ~」
「先生、高校生みたい」
「あのなぁ……大人をからかうんじゃない」
先生はそう言って笑うと、私の頭をポンポンとした。
私は紺色のネクタイを棚にしまった。
あっ…これ、先生に似合いそう。
次に出したのは黒の千鳥格子柄のネクタイ。
それをさっきと同じように胸の前に持って行った。
凄く似合ってる。
カッコイイ!
これに決めた!
「先生?レジに行って来るね」
「あ……うん……」
私はネクタイを持ってレジに行った。



