「先生!こっち!」
私は先生の手を引っ張ってエスカレーターに乗った。
「えっ?何?どした?」
ビックリする先生。
確か2階に紳士服のお店があったはず。
エスカレーターを下りて、私は先生の手を引っ張って紳士服のお店に向かった。
あった!
お店の中に入って、ネクタイが置いてあるとこまで来た。
いろんな色と柄のネクタイが並んでる。
先生に似合いそうなネクタイは……。
私は棚の隅から隅まで見た。
「ハル?」
先生が私の肩をポンポンと叩いて名前を呼んだ。
「先生のクリスマスプレゼント、ネクタイに決めたの」
「えっ?いいよ~」
先生が照れ笑いをする。
「私が、先生にプレゼントしてあげたいから…」
そう言って、私は棚からネクタイを1本出した。



