【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―




閉店まで、まだ1時間ある。


私も何か先生にプレゼントしたい。



「先生?」


「ん?」


「中に戻ろ?」


「ん?何で?」


「私も、先生に何かプレゼントしたい」


「俺はいいよ」



先生はそう言って、笑顔で私の頭を撫でてくれた。



「……でも…」


「俺のプレゼントはハルとデート出来たことだから」



先生……。


ホントにそれでいいの?


ううん…やっぱダメ。


初めて一緒に過ごしたクリスマスだもん。


何か形のあるものを贈りたい。



「私にも、何かプレゼントさせて?先生、中に戻ろ?」



私は先生から離れて、シートベルトを外して車の外に出た。


助手席の窓から中を覗いて、先生に手招きをした。


先生は"やれやれ"って感じで、シートベルトを外すと車の外に出た。