先生にキーケースを渡された。 私はそれを持って、出入口から外に出て先生の車まで行き、教えられた通り車のキーのボタンを押して鍵を開けた。 助手席に乗る。 もう20時前なのに、駐車場は車でいっぱい。 入って来る車もいる。 しばらく待ってると、車の運転席の方に人影が見えた。 先生がドアを開けて、運転席に乗って来た。 「ゴメン!」 私は首を左右に振った。 先生にキーケースを渡す。 先生は車のエンジンをかけた。