【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―





「ハル?他に見たいとこある?」


「ううん」



ハルは首を左右に振った。



「じゃー、出よっか?」


「うん」



俺たちは駐車場に向かって歩いた。


駐車場への出入口の前で、俺はハルの肩をポンポンと叩いた。



「ん?」


「わりー!俺、ちょっとトイレ。先に車に乗ってて?」


「えっ?」



驚いた顔をするハル。



「これ」



俺はスーツのポケットからキーケースを出した。


そして車のキーを見せた。



「これが車のキーだから。このボタンを押したら鍵が開くからな」



そう説明して、ハルにキーケースを渡した。


不思議そうな顔をしてキーケースを受け取るハル。



「すぐ戻って来るから、乗って待ってて」



俺はそう言って、トイレの方に歩いて行った。




―瑞樹Side end―