「阿川先生……またね……」 「あぁ、またな。お弁当ごちそうさま。美味しかったよ」 阿川先生がニッコリ微笑んだ。 「ありがとう」 「またいつでも遊びに来いよ」 「うん」 私は鞄と紙袋を持って、椅子から立ち上がった。 「咲哉、クリスマスの日くらい早く帰んねぇと、奥さんに逃げられるぞ」 「大きなお世話だよ!」 先生と阿川先生が笑い合った。 「行こうか?」 「うん。阿川先生バイバイ」 「おぅ!」 私と先生は保健室を出た。 そして並んで歩いて、駐車場に行った。