「ハル?」 私は顔を上げて先生を見た。 「泣き虫は昔から変わってないな」 先生がクスクス笑う。 「だってぇ……」 私は鼻水をズルズル啜りながら言った。 「子供みたい」 更に笑う先生。 私はホッペを膨らませた。 「あっ!コハルがいた!」 先生が膨らんだホッペをつつきながら言った。 「もぅ!」 私も笑う。 「ハル……一緒に幸せになろうな」 「うん」 私は先生の胸に顔を埋めた。 先生、幸せになろうね。 ずっと、ずっと、一緒だよ。