「ハル……好きだよ……」



先生の低くて優しい声が耳に届く。


ずっと聴きたかった先生の声。



「私も……好きだ……よ…」



たどたどしいけど、手話じゃなく自分の口から言葉で気持ちを伝える。


普通の恋人同士にしたら当たり前のこと。


だけど私にとっては凄く新鮮に感じるんだ。