【先生×生徒シリーズ】壊れるほど抱きしめて②―先生と誓う永遠の愛―




先生のお母さんと私が知り合ったのは、ほんの1ヶ月前。


電車で大学に通っている私は、いつもの電車に乗ってた。


私が座ってた隣に座って来たのが、先生のお母さん。


その時、着物を着た品の良さそうな女性というのが私の第1印象だった。


先生のお母さんは初めて電車に乗ったのか、時刻表を見たり電車の中をキョロキョロ見たりしていた。


私は女性の肩をポンポンと叩いて、鞄からメモ帳を取り出してどうしたのか書いて女性に見せた。


私の予想通り、初めて電車に乗ったらしくて、乗り換えしないといけないのにどうしていいのかわからなかったらしい。


習い事の帰りで、いつもは旦那さんに駅まで迎えにもらうけど、今日に限って仕事が忙しくて迎えに行けないと言われたから、初めて電車に乗って帰ることになったのだと話してくれた。