先生のお母さんは紅茶を出してくれた。 このカップも高いんだろうなぁ……。 なんて言いながら紅茶を飲んだ。 私が手土産として持って来たクッキーをお皿に綺麗に並べて出してくれた。 「瑞樹の父です。瑞樹がいつもお世話になってます」 先生のお父さんが頭を下げた。 「あ、いえ……」 私も慌てて頭を下げる。 「で、さっき玄関で言ってたことだけど……どういうこと?」 先生がクッキーをつまみながら言った。 「あぁ、さっきの話ね」 先生のお母さんがティーカップをテーブルに置いた。