リビングに通された。
ソファーには男性が座っていた。
この人が先生のお父さんかな。
先生はお父さん似みたい。
でも、それにしてもリビングの中も何なの!?
ここは日本だよね?
まるでヨーロッパのお城の中にいるみたい。
「お父さん!前に女の子の話したでしょ?」
先生のお母さんが先生のお父さんに言った。
「あぁ」
「その女の子が、このお嬢さん」
先生のお母さんが私の肩に手を置いた。
「えぇ!」
先生のお父さんもビックリしてる。
「あっ!初めまして、香月ハルです」
私はペコッと頭を下げた。
「ハルちゃんって言うのね。ささ座って?」
先生のお母さんが言った。
「失礼します」
私は先生と並んでソファーに座った。



