咲哉の言うことは当たってるのかもしれない……。 俺の心のどこかに迷いがあったのかもしれない。 だからハルから両親に挨拶したいって言われた時も思わず"えっ?"って言葉が口から出たのかも……。 「俺が言えることはここまで」 咲哉が俺の肩をポンポンと叩いた。 「あとは瑞樹、自分でどうするか考えろ」 「あぁ。ありがとうな」 「いや」 咲哉は結婚してから冷たい奴だと思ってたけど、やっぱり俺の親友だな。