―瑞樹Side―



風呂に入らせてもらって、ハルのお兄さんのパジャマを貸してもらった。


俺は和室。


ハルは自室。


それぞれ寝る場所は別。


いくら付き合いを許してもらったとはいえ、やっぱ同じ部屋で寝ることは許されないんだな……。


彼女の家だから、朝遅くまで寝てられない。


それにハルがいないから寂しい。


さっさと寝よ。


俺は布団に入った。


その時、和室の外から「先生?」と、お父さんの声が……。



「はい!」



俺は布団から出て返事をした。



「ちょっといいかな?」


「どうぞ」



お父さんが和室に入って来た。