車に戻ると、先生が温かいココアを買ってくれてた。 ココアを一口飲むと、冷えてた体が温かくなった。 「ニコニコして嬉しそうだな」 先生が私の顔を見てそう言った。 「そう?」 「あぁ。吉川と何話したんだ?」 「いろいろとね」 私はクスクス笑った。 「いろいろ?」 「うん。先生のこととか麗華の家族のこととか。娘ちゃんね1歳2ヶ月なんだって。名前は寧々ちゃんって言うんだよ」 「そっか…話が出来て良かったな」 「うん」 先生は私の頭をポンポンとすると、車を駐車場から出した。