「先生?ちょっと香月さんと話がしたいんだけど……いいかな?」
えっ?
私と話がしたいって……。
私は先生の顔を見た。
「車で待ってるから久しぶりに話してくれば?」
先生が笑顔でそう言った。
「……うん」
そう返事したものの……正直、どうしようって思いがあった。
「香月さん?いい?」
私は頷いた。
「ちょっと話して来るね」
吉川さんが旦那さんに言った。
「あぁ。俺も車で待ってるよ」
そう言うと、ベビーカーを押しながら駐車場の方へ歩いて行った。
先生も私の肩をポンポンとして笑顔を見せると、駐車場の方へ歩いて行った。