「ハル~!怒った?」
先生は私の肩をポンポンとしながら言った。
怒ってないけど、少し怒ったフリしてやる。
「ハル~!ゴメンって!」
「先生のバカァ!」
「どっか連れて行ってやるから許して?」
私はホッペを膨らまして先生の方を向いた。
「あっ!決めた!水族館に連れて行ってやる」
「水族館?何で?」
「さっきのホッペを膨らましてるハルはフグみたいだったから」
先生は笑いながら言った。
ゔ……。
フグって……。
「私はどうせフグみたいですよーだ!」
そう言って、またクルッと先生に背を向けた。
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