―キィ
屋上へと続くドアを
今日も開けるあたし。
『いないか…。』
1人ぽそっと呟く。
今日は土曜日。
部活があるため所々
開いてる学校にはいり
あたしは屋上へ来ていた。
最初はただ落ち着くから来ていた
この場所も、
凪先輩とあってからいつしか
屋上に来ることが
前よりも楽しくなった。
でも休日だし
凪先輩はいないよね…
いるかなっなんて
少しだけ淡い期待を抱いていた自分に
笑いながらいつもの場所に座る。
時折吹く風が気持ちいい。
『んっ…』
拳を作り、ぐっと空に突き上げるように
伸びをした。
『あれ、光ちゃん?』

