次の日
あたしはまた屋上にいた。
『あ、やっぱり来た』
あたしの顔を見るなり
凪先輩は
得意気な顔をして言う。
『先輩こそっ、
いると思いましたよ。』
最近あたしは毎日屋上に来る。
なんとなく…たぶん。
『いると思って来るとか
光ちゃんって
俺のこと好きなのー?』
ちょっとSな笑顔をしながら
自惚れ発言をする凪先輩。
『そ!そんな訳ないです!』
慌てて反論するあたし。
すると凪先輩は
冗談だよっと笑った。
冗談とか~…
ちょっと焦った。
顔が赤いのが自分でもわかる。
太陽のせいだな
こりゃきっと。
あたしは
1人で腕を組みうなずいた。
『じゃ、俺寝るね~』
そんなあたしを
見てか見ずか
くわあっと欠伸をして
凪先輩がコンクリートに寝転ぶ。
本当に毎日毎日
よく寝る人だ…

