Change@Me



『…聞いてる?』


不機嫌そうに
あたしを見る美音。


『あ、ごめん』

明らかにぼーっとしてた
あたしを
美音は軽く睨んだ。




…怖いです(苦笑)



でも、美音は強いと思う。


あたしだったら
絶対黙っちゃうなあ


てかその前に
着いていかないし。


それにしても
せっかく連れてきといて
ちょっと文句言わしたら
止めちゃうなんて
鈴那は何をしたかったんだろう…



元々、鈴那はそんなことをする子じゃ
なかったんだ。


小学校の頃は仲良かったあたしと鈴那。

友達大好きで
誰にでも優しくて
いつも笑顔だった鈴那。



だけど、小5のとき
鈴那の親が離婚して、
そこから
鈴那は笑わない子になった。


それに、中学の入学式であったとき
別人じゃないかってくらい
鈴那は変わっていた。



過去のことを思い出す。


人は変わって欲しくないな


あたしは1人、苦笑した。