『まじまじ!超ムカつく~っ』
今どきの若者語を使いながら
美音は足をバタつかした。
『なにがあったわけ?』
未だに苛立ちが
治まらない美音を見ながら
あたしは理由を聞く。
『それがさっ…』
美音は足を沈め話し出した。
あたしが屋上で授業をサボってた
間の休み時間
トイレに行こうとした
美音を鈴那が呼び止めた。
『美音、トイレ行くの??』
もともと互いに
ライバル視していた二人だったため
美音もなにかあるのは
気付いてたらしい。
『そうだけど?』
ちょっと不機嫌になりながらも
美音が答えると
『あたしも行く♪』
と言いながら
勝手に美音について
鈴那もトイレへ来たらしい。
ここまではよかった。
問題はこのあとだ。

