『おーい光~ なーにーしーてんのー』 んへっ? バカにしたようにあたしを呼ぶ声がする くるりと後ろを振り返るが ―…いない。 『あれー…?』 不思議な現象にあたしは首を傾げる 『なーに アホ面してんだよ』 今度は頭の上から声が聞こえた うえ? 素直に上をむく ―…やっぱりいない。 『違う、違う、こーっち』 こっちってどっち? あたしの頭は ハテナがたくさん ふとちょっと高い木の上を見る 『あーっ!』