「知ってるも何も…」 嵐士は言いかけてまた俯いた。 「ま、気にすんな。ほら、ゲーセンだぞ。」 嵐士はいつもの涼しげな表情で言った。 斗哉くんもいつもの眩しい笑顔で、 「久し振りだな~♪」 そう言った。 だけど、あたしにはちゃんと聞こえたよ。 「幸せってなんだろうな…」 悲しそうに、切なそうに小さく、消えそうな声で呟いた嵐士の声を…