「父さんにダメって言われてたから…」 「うわお!」 斗哉くんは開いた口が塞がらないでいる。 「來葉、大事にされてる証拠じゃね?」 嵐士は優しく微笑む。 ふいに、思い出した。 『蓮王に番号教えるから』 「あ…」 もしかしてさっきの番号… 「蓮王…」 嵐士の優しい微笑みが歪んだ…