再びため息を吐いて勝手に落ち込んでいると、先生の腕に力が入り、グッと抱き寄せられた。

さらに2人の隙間が縮まり、もう間近に先生の寝顔がある。


もしかして、先生起きてる…?

恐る恐る、先生の頬をつんと触ってみた。


……やっぱり寝てるのかな。反応が全然ない。



ほっと少し安堵した。

だって、こんな状況恥ずかしくて耐えられない。

何度も先生と同じベッドで朝を迎えたけど、やっぱりいまだに慣れない。


そのことを思い出すと、顔が赤くなってくる…。

なんか…ちょっと恥ずかしくなってきた…。い、いたたまれない…。


どうしよ…ともぞもぞしながら、早く起きないかな、と先生の顔を見た。


しかし、その整った顔立ちにさらに動揺してしまった。どうしようかと照れる心とは裏腹に、見惚れてしまう…。

ドキドキするけど、いつものように優しく笑ってほしい気もする…。やっぱり笑顔の先生の方が好き…。


思わず手が伸びて、先生の頬をそっと包んでいた。



…って私何やってんだろ!!

な、なんかいけないことしている気になってきた…!!も、もう起きよう!!