「ヒドいって…。あんなに愛情を込めてんのにか!?」

「だって先生全然手加減してくれないし…。……これ以上私にはムリっ…!!」

思い出しているのか、恥ずかしそうに結衣は困り顔になっている。


手加減って……めいっぱい手加減しているつもりだが…。

あれを俺の全力だと思わないで欲しい。あんなのまだまだ序の口だ。

しかし、そう言ってしまえばますます結衣に逃げられてしまうだろう。
思わず苦笑しながら、結衣の頭を撫でた。



「慣れろ」

「そんな!!簡単に言わないでください!!」


でも、時々我を忘れることがある。

その美しい身体に自分を刻み付けたい。何も知らない結衣に自分の感触を覚え込ませたい。俺に溺れさせたい。
その紛れもない事実に歯止めを失ってしまう。そして、結衣にもそれを求めてしまう。


「結衣、いつか言わせてやるから」

「な、何を…?」

ビクビクと警戒する結衣に不敵に微笑みかけた。


いつか、結衣に言わせたい。

俺が欲しいと、俺なしではいられない、と。