「と、突然何を言ってるんですか!?」

「俺にとっちゃ突然でもない」


さっきから結衣がどれだけ俺を煽っているのか分からないのだろうか。結衣はギョッと目を見開き、「信じられない!!」と腕を押して俺から離れようとする。


「身体、大丈夫なんだろ?じゃあいいじゃねえか」

「そ、そういう意味じゃ!!それに先生ゆっくり休もうって言ったじゃないですかっ!!」

「元気なら話しは別だ」

「ひ、ひどい!!ウソつき…!!」

「ウソじゃない。予定を変更しただけだろ」


ジリジリと攻める俺に、結衣はビクビクと逃げ腰になっている。

今度こそ、俺たちを邪魔するものは何もない。やっとだ…。もう絶対に譲らない。

ソファーから降りようとする結衣の手を掴み、グイッと引き寄せ腕の中に閉じ込めた。

「逃がすか」

ジタバタする結衣を押さえつけ、首元に顔をうずめ、そのうなじにキスを落とす。


「やっ…!!ちょっと…!!」とより一層暴れ出した結衣に構わず、「行くぞ」とその身体を抱えて寝室に向かった。


「待ってよ先生!!」

「結衣、俺がどんだけ我慢してたか知ってるだろ。もう諦めてくれ」


意地悪く笑いながら、暴れ続ける結衣の身体をベッドに降ろした。