「で、でもっ…!!試験で疲れてるし…!!」

「大丈夫だ。たっぷり癒す」

「明日、学校あるし…!!」

「休め。どうせ自由登校だろ」

「だって…!!センター試験の解答とか解説とかするでしょ!!」

「俺が教えてやる」

「英語しかできないでしょ!?」

「………ごちゃごちゃうるせえ。さっさと行くぞ」


どこまでも渋る結衣に、「鍵持ってこい!靴履け!」と強引に動かし、やっと車まで連れ込んだ。

車に乗せるだけで一苦労だ…。先が思いやられる…。

車を発進させてもまだ結衣は食い下がってくる。


「せ、先生も…明日学校あるし、疲れちゃうでしょ?」

「全然。むしろ満たされて生き返る」

俺の精力をナメないでほしい。結衣に対しては底なしだ。


「そんな…」

ズーンと沈んだ様子の結衣を見ていると、だんだん不安になってきた。


「……そんなに、俺とするの、イヤか?」


その答えによってはちょっと考えなければいけない…。まるで、俺がムリヤリするみたいじゃねえか…。

……いや、今まさにそれに近いが。