「いってぇ…あのクソアマ…」


ひっぱたかれ赤く腫れた頬を擦りながら呟いた。



ったく、今日は朝から散々だ。




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「銀次、明日から海聖学園で教師やれ」


「…………は?」


出社直後、突然親父に呼び出されたと思ったら、意味不明な異動命令。

何を言い出してんだ?ついに親父もボケが始まったのか…?


不憫な目で親父をしばらく見ていたが、どうやら本気らしかった。