クラスの勉強会は相変わらず毎日あり、結衣が俺の家に通うという日が何日か続いている。


家に帰れば結衣が待っているという最高に幸せな状況だが、自宅でむやみに手を出すと自分を抑えられなくなるので、出来るだけ結衣に触れるのは控えている。

とてつもなくキツイ。そろそろマジで限界を迎えている。


どうやって結衣を手に入れようか…。

そんなことばかり考えている俺に、後ろから教頭の声がかかった。


「三神君、校長先生がお呼びだ」

「あ、はい…」


校長はこの学校で唯一俺の素性を知っている。あまり接触しないようにしているし、今まで呼び出されたことなんてなかった。一体何の用だろうか。




「失礼します」

不思議に思いながら校長室を訪れると、人柄の良さそうな恰幅のいい中年男性がソファーに座っていた。これがこの学園の校長だ。


「銀次くん、すまないね。呼び出してしまって」

「いえ、何でしょうか?」


校長室に入った瞬間気付いていたが、校長の向かいに清楚で品がありそうな女性が座っている。


「お客さんだよ」

校長がニコニコと微笑みながら、俺に座るよう促している。


客?誰だこの女は?