ぅわわわっ!

結衣の思いがけない告白に、今度は俺の身体が固まった。

まさか、結衣も俺と同じことを思っていたなんて…。

まずい…今俺の顔も真っ赤だ…。

思わず手で口元を覆い、ムダかもしれないが見られないように俯いた。


自分から攻め込むのは得意だが、結衣の方から不意打ちで来られると焦って何もできなくなる。

まるで純情カップルかのように、お互い顔を赤く染めて俯いた。


しばらく黙ったまま何も言わない俺に、結衣が焦り始めた。実際は照れて何も言えなくなってるだけだとは知らないで。


「す、すみません…!!何か、図々しいこと言っちゃって…!!」

手を離して俺から距離をとろうとする結衣を慌てて引き寄せた。覆い被さるように抱き締め、その頭にキスを落とす。


ヤバい…我慢できなくなる…。
激しく心臓を高鳴らせながら、なぁ結衣、と耳元に顔を寄せた。


「ベッドに運んでいい?」

その瞬間、結衣は身体をのけぞらせるように腕を突っ張り必死に俺から離れようとする。

「ダ、ダメですっ!!!!」

やっぱりダメか…。
でも何もそこまで拒絶しなくても…。

即効で断る結衣に笑いながらも、心の中ではひどくガッカリした。