「えぇ!?何でですか!?」

「何でって、一緒にいたいからに決まってんだろ」

「だからって、先生のうちだなんて…」


困り顔で弱々しく呟く結衣に説得にかかった。これを断られたら、こっちだって何が何でも許可しない。


「ただでさえ2人の時間が少ねえのに。結衣は俺といたくないわけ?ついでに俺んちで勉強して帰りゃいいじゃねえか」

「うぅっ…でも…」


毎回思うが、何でそんなに嫌がるんだろうか。
俺のこと、好きなんだよな…?自信なくすぞ。


「それが嫌なら、許可しない」

「そんな…」


さあどうする?となかなか決められない様子の結衣にニヤリと微笑みかけた。

結局どちらになっても、俺は結衣との時間が確保できるから大してダメージはなくなった。いや、むしろ部屋に来てくれた方が嬉しい。


結衣は不安そうな顔で俺を見ている。


「先生…何もしない?」


またそれか!どこまで我慢させりゃ気が済むんだよ!


「さあな。結衣次第だ」