なんという清々しい朝だろうか。
窓から差し込む眩しい朝陽に思わず目を細めた。
昨夜のキスで乾いた心はずいぶん補充されたので、今朝はすっきりと爽快な目覚めだった。


今日は午前中まで勉強し、午後には帰路につく予定になっている。学校までは行きと同様バスなので、帰ってからまた少しだけ結衣との時間が過ごせる。

幸せ気分で準備を進めていると、コンコンと部屋のドアがノックされた。


「…あぁ?」


誰だ?こんな朝っぱらから。シャコシャコと歯磨きしながら扉を開けると…。


「よお、銀次」

「うっす!」


……ぶはっ!ウソだろっ!?な、なんでコイツらがっ!!

歯ブラシを咥えたまま驚きで固まっていると、


「きたねえな」


とその男たちは呟きながらズカズカと俺の部屋に入ってきた。


ダダダッと慌てて洗面台に駆け込んで口をゆすぎ、部屋でもうすでに寛ぎ始めている奴らに詰め寄った。


「金一!!志銅!!お前ら何でこんなとこにいんだよ!!何してんだよ!!」