「…あ…ありがとう…ございました」

震えた声でお礼を言いながら、その女の子は徐々に顔を上げた。




……………ん?…あれ?こいつは……


「桐島っ!?!?」


俺の声で彼女の身体がビクッと震える。

私服だから分からなかったけどウチの生徒じゃねぇか!
慌てて煙草を消す。


「こんな時間に何やってんだよ!いやそれより、大丈夫か!?」


桐島が恐る恐る俺の顔を見た。


「……み、三神…先生…?」