「頼むからもう止めてくれ!彼女じゃねぇ!ただの同級生だ!!」


相変わらずやんややんやと騒ぐ生徒たちに強く訴えるが、騒ぎは治まらない。


「もう〜!銀ちゃん隠さなくていいってば!あんなモデルみたいな彼女がいるなんて羨ましい〜!」


そーだそーだ、とその他の男子たちも賛同している。

「清川…!!」


お前…いつか…コロス!!

メラメラと怒りの光線を清川に向けるが、鈍感でアホな清川には何も伝わっていない。


「だから!!彼女じゃねぇっつってんだろ!!この話はもう終わりだ!!」


「ホントに!?彼女じゃないの!?」


今度は、先ほどまで割と大人しくしていた女子生徒が騒ぎ出した。


もう…マジで勘弁してくれ…。


彼女だ彼女じゃないだ…何故俺はこんなどーでもいいことに時間を使ってんだろうか…。


はぁ…とため息を吐きながら天井を仰いだ。