「……そういうのは、彼女と行ってください」

困った顔で俯いて、桐島はまた課題を解く手を進めていた。


「……は?」


………彼女?



おい、ちょっと待て。

桐島はまた大きな勘違いをしている。


「彼女なんていねぇよ。誰がそんなこと言った?」

彼女どころか、桐島が好きだと自覚した時から、誰ともヤってない。
というか、桐島以外の女を抱く気が全然起きない。



桐島にそんな勘違いをされてちゃ、うまくいくはずの事も進まねぇじゃねぇか!


桐島は驚いた表情でこちらを見ていた。


……驚きたいのはこっちだ。