急に胸が苦しくなって、気がついたら私はトイレに駆け込んでいた。 誰も私を見てくれていない。 夏も 萌歌も クラスメイトも ………涼にーも。 個室に座り、浅い息を整えようとしてもできない。 涼にー、助けて。 『頼ってくれ』って言ってたよね? 寂しいよ。涼にー。 溢れてきた涙は止まらなくて、私の顔を濡らす。 涼にー……。