「ちょっとっ、痛いってば…」
引っ張られて痛みを思い出した。
「ちょっと腫れてるわね…湿布でも貼っておく? 」
「お願いしま~す」
「了解、ちょっと待っててね…」
エリ先生は薬品棚をガサガサと探し始めた。
すると廊下から騒がしい声が聞こえてきた。
「うるさいなぁ、なんだろ? 」
夏は眉間に皺をよせて、見てくるよ。と言いながら立ち上がった。
ガラガラと音を立て、開いた扉からはさっきの倍以上の騒音がきこえてきた。
私は後ろを振り返り、目を疑った。
「エリ先生!? あれ……」
驚いた顔をしながら夏は私の隣に戻ってきた。
「あら、どこか具合が悪いの? 」
一度だけ小さく首を振った小さな少女はこちらを凝視している。
後ろにいるたくさんの男子達は、
かわいい……!
としか声に出ないらしい。
「…どうしたの? 柊さん」
私は恐る恐る聞いてみた。



