幼なじみである俺に見られた羞恥に顔を真っ赤にさせる赤井。

恥ずかしいのはこっちの方だと怒鳴りたいのを堪え、俺は挙動不審になりながら何かを言おうとする。

だが、まだ頭がついていけてないせいか言葉が出てこない。

口をパクパクさせる俺はまるで金魚のように見えるだろう。


「わ、悪い…………」


俺は気まずそうに顔を反らしひきつらせながら、そう小さく呟き慌てて教室から出ていった。

勃起しそうとかそれ以前に、ショックだった。

小さい頃からよく虫取をしたり男友達のように遊び回っていた幼なじみが、ちゃんと女だったと思うと。

そのときの俺の頭の中には忘れ物のことなんか頭になくて、白くたわわな赤井の胸が頭の中を占めていた。

正直、隣のクラスのあの男がうらやましくてうらやましくて仕方がなかった。