それは放課後の無人の教室で起こった。

俺、斎藤は忘れ物をとりにその教室へと足を踏み入れてしまったのだ。


「……っ、あ、や……」


淫らな喘ぎ声。
ガラッと音をたて、扉を開く俺はそれに気づかなかった。

気付いたときには時すでに遅し。

後部の席で、二人の男女が混ざりあっていた。

思わず俺の中の時間がとまる。

そして、行為にフケ俺に気付かなかったこの男女も、扉の方に顔を向け真っ青になる。

男の方は隣のクラスの目立つやつで、女の方は…


「あ…うそ………斎藤…、やだ……」


小学生の頃からの腐れ縁である、お隣さんの赤井ようこだった。

なんというかもう、俺の中で稲妻が走ったような感覚に陥る。

乱れた制服から晒された赤井の胸は白く、大きく、柔らかそうだった。