「えっと…あの…」
―・・・・もうこの言葉を繰り返し始めて2分が経った。

『好きです』
って言いたいんでしょ!!!早く言ってよ!
足疲れてきたんですけどーーーーーー!!

「えっと…しゅあああ!」
なんか叫び始めた?!
わけわからん!!

―・・・ダメだ限界。

「だーかーら!!『好き』って言いたいんでしょ!!!!」
しびれを切らしたあたしは大声で叫んでしまった。

―アホだ。自分から言うって何考えてんだ。
ポカーンと口をあけてこちらをみつめる早川くん。


「・・・・はい」


あたしまで聞こえるか聞こえないかくらいの
ギリギリの小さな声で、彼は答えた。


「付き合ってあげる!いいよ!!」
あたしはため息をつきながら言った。

「―まじですかっ?!」
彼が満面の笑みで問いかけてきた。


「うん。」


そんなこんなで無理やりだが
付き合うことになってしまった。

―…この選択は正しかったのか、
今はまだよく分からないけど。