例えば自分にとって運命の人いたとして

その人にとって運命の人が自分であったなら

こんなに素敵な事はないのです。


例えば「アナタに出逢う為に生まれてきた」と思える人と

最後の恋が出来たとしたら

こんなに素敵な事はないのです。


でも、自分にとって運命の人がいたとして

その人にとって自分が運命の人でなかったとしたら

こんなに悲しい事はないのです。


「アナタに出逢う為に生まれてきた」と思える人と

過した時間が思い出になってしまったとしたら

こんなに苦しい日々はないのです。


都会の街中でニャーニャーと鳴いていた仔猫を拾って

暇つぶしのつもりで頭を撫でてあげてたら

気が付くとその仔猫の虜になってしまってました。


出会ってすぐに

ホテルに行って

僕達は求め合った


それから僕達は

春の爽やかな風の囁きに耳を傾ける事もなく

夏の日差しを避けながら

秋の彩りに気付かないまま

冬から逃れるように

何度も何度も体を合わせた


宝物になった思い出の箱を開けてみたら

ホテルで抱き合う僕達ばかりがいた

他に何もしなかったような気がする

他に何もいらなかったような気がする


一度だけUSJに行ったっけ?

その日の夜はいつも以上に求め合ったっけ?


感情を素直に表現する人でした

欲望に正直な人でした

何度も浮気をして

その度にちゃんと僕に報告をしてくれる人でした

正直な真っ直ぐな人でした

僕があげた指輪を2週間でなくしちゃう人でした

いつだって笑顔で僕を見上げてくれた人でした

いつだって僕の大好きな人


大人になって思い出を振り返った時

あれが青春だったんだと気付くように


大人になって思い出を振り返った時気付く

僕にとってあの人が運命の人だったのだと

僕は彼女に出逢い、彼女を抱き締める為に生まれてきたのだと


だから

この苦しみはこれから先も続くのだと