ミホに対する考えは変わったが

依然としてミキちゃんの不信さは拭えずにいたころ


龍からこんな話をされた


ミホの店のボーイになってくれないか?と


確かに店で何かあったとき、俺か龍のどちらかがいたら安心だ


酔っぱらっていちゃもんつける客などには、ボーイが対処するのが一番だし


何しろミホの異常を常に察知できる


龍はちゃんとしたとこで働いているが、俺はフリーターだ


適任と言えば適任だが、経験もないしスーツもちゃんとしたものがない


だから悩むと龍に言うと、龍がミホと電話を変わる


「ミホだけど、仕事は1から教えるし、日給一万はだすよ、スーツも貸すからさ、人の手が足りなくて困ってるんだ」


このド田舎で日給一万なんて仕事はまずない

それに他の不安要素も問題ないと言われたら、もはや受けるしかないだろう


一呼吸置いて返事をし電話を切る


彼女には何とかしてわかってもらおう


こうして次の日から俺はミホの店で働く事になった